Minako Amamiya

雨宮美奈子、美徳はよろめかない

エッセイ

ひとに寄り添うということ

ひとに寄り添うことは、難しい。 当事者でもないのに、他人の気持ちがわかるだなんてことは不可能かもしれない。他人に「あなたは大変だね」なんて言ったところで、そのひとの本当の気持ちには決してたどり着けない。だけども、それでも。わたしはひとに寄り…

立ち止まるとき

人生、色々あるもんです。雨宮、雨宮美奈子です。選挙運動かのごとく、本日も手を振って登場いたします。 ということで、近況報告をば。 ざっくり言いますと、身体を壊してしまいました。あちゃちゃ、やっちゃった、ってな感じです。 胃が悪いなあ、悪いなあ…

だって私たちは幸せに見られたいのだ

SNSで毎日のように繰り返される戦争。そう、あなたもきっと体験しているはずです。 いかに美味しいものを食べたのか、オシャレなものに触れているのか、人より一足早く展示会で服が買えたのか、はたまた素敵なパートナーと過ごしているのか……ホットヨガしな…

ペンは持った瞬間に武器となるんだ、馬鹿野郎

物理的にペンで人を刺せるって話じゃないですよ、もちろん。あ、念のため。(でも多分刺せるよね) 政治の献金を暴いたりする記者もそう、小さな恋愛コラムを書くひともそう、ペンを持って何かを文章とした瞬間に、人は武器を持つんです。その武器で、人は傷…

化粧でどうにかなるブスとそうじゃないブスがいてだな

もちろんはわたしは、後者です。だけども美肌アプリに今日も支えられているおかげで息をしています、どうもこんにちは雨宮美奈子です。 最近、すごく肌がぷりっぷりな美しい25歳(同じ年齢)女子に遭遇したところ、聞けばファンデーションを何重にも塗ってい…

地方の大学生にとってTwitterは、東京へと繋がるインフラなのである(と、キンプリの話)

先日、りょかちちゃん(@ryokachii)と会うことがあった。 さすが自撮りで有名になった女子大生だけあって、インカメラで撮影してもらうと可愛さが際立つ。(わたしは相変わらず顔が丸いし、歯を見せて笑顔を作ることしか出来ないので、自撮ラーへの道のりの…

自分探しの旅から帰ってこいよ

自分ができること、やりたいことと、そしてやるべきこと。 この3つは違う。 ああもう。それを理解するのに、わたしはどれだけの時間を費やしただろうか。 25歳になったわたしは、自分のしたいなあと思う、ぼんやりとしたやりたいことはあって、それとは別に…

話せる人見知りはツラいよ

わたしはひどく人見知りです。 そう言ったときに、「またまたァ!雨宮さんたら!よく話す人じゃないですか」と返してくる人は、わたしのことをあまり知らない知人です。「そうだよね、ひどい人見知りだよね」と返してくれる人は、よ〜くわかっている友人です…

3.11、祈れと強制するな

3月11日になった。 5年前のあの日、福岡にいたわたしは何が起きたかわからず、ただただテレビ画面に流れる映画のような光景にショックを受け、友人とその画面を見ながら身を寄せ合い、小さなマンションの一室で怯えていた。 その後、東北へボランティアにも…

中二病で言うなら、✝…ダークネス…✝

毎日を必死にせっせと生きていると、人に心もとない言葉を言われたりすることもある。無視されることもある。 そんなわたしを見ながらこう言う人がいる。「ひどく生きづらそうだね」って、アンタ。そんなこと言うくらいなら救済策でも出してから言っておくん…

然様なら、2015年

大変だったね、わたし、2015年さ。 激動の一年だったよ、5年かけて大学卒業して泣きながら卒業してさ、新卒の会社でボロ雑巾のようになってさ、男にふられてさ、あちゃーって。 んでさ、気づいたら結婚きめてさ、転職してさ、東京にまで移り住んでさ、なんな…

四半世紀の節目にあたって

25歳に、なりました。わたしの人生が、いよいよ四半世紀の節目へと突入します。 本日が誕生日です。25歳に、なりました。四半世紀万歳!— 雨宮美奈子 (@areyoume17) 2015年11月23日 なんというか、25歳という人間はもっと立派なものだと思っていました。皆さ…

東京は僕のことを、あまりにもすんなりと

秋めいてきた。 東京に移り住んでからというもの、新しい仕事を得て、駅の路線図も頭に入ったおかげで効率よく乗り換えられるようになって、ハイヒールで歩く速度も早くなって、少しはわたしも東京のひとになってきたのかなと思う。 先日、東京の区役所に転…

合法的駆け落ちをしました

東京へと移り住みました。 この2ヶ月ほどの間のことを書くのは全体像が大胆すぎて非常に難しいのですが、人生最大とも言える転機がありまして、現在既に東京へと移り住んでいます。 こちら一言で言うなれば、『合法的駆け落ち』をしました。 親や仕事や様々…

シュビドゥバ 銀座

先週、銀座へと出向いた。 歩行者天国になっている銀座の道路、活気が満ち満ちていたにも関わらず、大きな違和感があった。なるほど、歩くひと、歩くひと、皆が日本語を話していないことにふと気づく。 派手めのファッション、がに股のその歩き方でこの人々…

田舎は政治家のポスターで溢れているし、鯉は食べられる

家の壁面に自民党やら公明党やら、政治家のポスターを貼っている家がやたらと増えてきたなと思ったならば、既にそこは田舎である。 今日は佐賀県へと行ってきた。佐賀県有田市。有田焼という名の陶器で有名な、それは小さな田舎町である。 わたしは佐賀県の…

乳首の毛を剃らなくなってしまった女の話

唐突だけど、女の乳輪まわりにも毛は生えるのは常識だ。そう、この毛が生えるのは男だけじゃない。 もしもこの文章を読んでいる男の中で『え、女にも生えるの?まあでも、いうて産毛レベルでしょ?男ほどじゃないでしょ?』などと生ぬるいことを抜かす奴がい…